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■製作国:フランス/ドイツ/ポーランド/イギリス
■初公開年月:2003年
■第55回82002)カンヌ国際映画祭パルムドール受賞
■監督:ロマン・ポランスキー
■原作:ウワディスワフ・シュピルマン
■音楽:ヴォイチェフ・キラール
■出演:エイドリアン・ブロディ:ウワディスワフ・シュピルマン役 |
今回はロマン・ポランスキー監督の「戦場のピアニスト」強制収容所の映画で記憶に新しいのは「シンドラーのリスト」だけど、実はスピルバーグ監督のオファーを断っている。これは、ポランスキー自身がシンドラーのリストの舞台になっているゲットーにいた経験があるためであったといわれている。たしかにそりゃそうだ。その後68歳になりこの「戦場のピアニスト」を撮ることになる。実在するピアニスト、ポーランドのウワディスワフ・シュピルマンの実体験がもとの戦争ドラマ。第2時大戦中にゲットー(強制収容所)で生活し収容所へ移送される直前に脱出。大戦終了まで生き延びる過程を静かな演出で描いているんです。冒頭のナチス・ドイツが侵攻する日。シュピルマンはワルシャワのラジオ局でショパンを演奏していたんだけど、この曲が「夜想曲第20番嬰ハ短調」(個人的に大好きな曲だったのでいきなり映画に引き込まれてしまいました)ドイツ軍が侵攻し、どんどん経済的に追い詰められていくシュピルマン一家。シュピルマンは自分のピアノ、ベヒシュタインを手放してしまう。様々な人たちの協力でなんとか生き延びていた彼なんだけど、終戦間近と言うところでとうとうドイツ人将校にみつかってしまう。「お前は何ものなんだ」という質問に「ピアニストです」と答えるシュピルマン。たまたま見つかった廃屋の中にはピアノがあって・・・当然ですが「引いてみろ」となる。その時演奏したのが、ショパンのバラード第1番ト短調作品23。このシーンが事実だったとは・・・。一部はシュピルマン役のエイドリアン・ブロディが実際に演奏している。しかしシュプルマンはこの将校に助けられることになる。この将校は実在し、ソ連の強制収容所で死亡している。事実を淡々と描きながら、挿入される名曲の数々・・・。派手な戦争シーンはないんだけど。ピアニストのシュピルマン(そしてポランスキー監督)にとっては、これがリアルな戦争だったんじゃないかとも思う。今殺されるかも知れないという恐怖が日常としての体験であったポランスキーの戦争映画。確かにリアルに見るものに届く映画になっている。残念ながら今のハリウッド映画では無理だったのではないかというのも頷ける。この映画のサウンドトラック。お勧めです。 |